地蔵霊場巡拝ごあんない 東海近畿地蔵霊場会

地蔵霊場巡拝ごあんない 東海近畿地蔵霊場会

はじめに

表紙

このたび、東海近畿地蔵霊場会が出来ました。霊場参加寺院は天台、真言、浄土、臨済、曹洞宗等、三重県、和歌山県下全域にわたる三十五ケ寺と特別札所として那智山青岸渡寺、御坊市道成寺をあわせての三十七力寺です。各霊場主が心を一つにして地域信仰を高め道念を結集すれば、多くの人々に心の安らぎを与え、地域社会に多大の貢献となるでありましょう。幸い各札所には名所旧跡が多く全国でも稀にみる景勝の地であり、自然がそのまま残されています。

戦後四十二年、日本は国民の勤勉と科学の目覚ましい進歩等により、想像し得なかった経済大国となりました。その半面、親子夫婦の関係、交通事故、公害、教育問題等々高齢化社会と共に精神的歪が多くなり、人間の真の幸福とは何であるか真剣に考えさせられる昨今です。二十一世紀は心の時代と言われています。私達日本人が今後経済大国として国際社会に貢献し平和周家を建設するには、今こそ釈迦牟尼仏の原点にかえることが一番大切であります。

尊い釈迦牟尼仏の御心(即心是仏)を我が心とし、釈迦牟尼仏の尊い行跡(仏作仏行)を自分の精進とし、み佛の慈恩に報いることが最も大切な道であります。

地蔵菩薩はいにしえより民衆と最も親しみ深く密接な関係があり、「石の地蔵さま」「六道能化の地蔵尊」として、野に、山に、道端に、お寺に祀られています。地蔵菩薩は本名を(クシチガルブハ)といい、悩める人々を救済する為、釈迦牟尼仏から付嘱を受けられました。物事に忍耐強く、動かざること大地の如く、静慮深密なること秘蔵のようにして大慈悲心をおもちの尊い菩薩であります。

地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天人道以上六道に落ちて苦しんでいる衆生を済度化導下さるのが六道能化の地蔵さまです。

どのお寺でも門前または境内に祀られています。霊場設立を期して益々地蔵信仰の高揚につとめ、この広大な御恩徳に報いんがため世の為、人の為その日の仕事に励みたいものです。浄信一現するとき、必ずお地蔵さまは私達の願いを聞き済度下さいます。

「地蔵真言」  おんかーかーさんまーえい